2012.05.31

明日に向けて(478)怒りの声を上げる福島県民に連帯しよう!(福島原発告訴団のお話を受けて)

守田です。(20120531 21:30)

仙台・福島訪問の旅から帰って、数日経ちましたが、まだ心は東北の地にあります。多くの人と出合い、思いを交わした「熱」が、胸に残っています。お伝えしたいことがたくさんありすぎる状態ですが、今宵はその中から、5月24日の福島市内での講演会の際にお聞きした、福島原発告訴団の声をみなさんにお届けしたいと思います。

まずは、矢ヶ崎さんと守田の講演の後に発言してくださった、告訴団長、武藤類子さんの発言をお読みください。

*****

福島原発告訴団
武藤類子さん

私たちは3月16日に、いわき市で福島原発告訴団を結成しました。それはどうしてかといいますと、昨年3月11日から1年間経ちましたけれども、私たちはこの間、一人ひとりがどれほどつらい毎日を送ってきただろうかと思うのですね。本当にたくさんの困難と、悲しさと、苦しさの中を生き延びてきたと、それが私たちの感想ではないかと思うのです。

一方でこの事故を起こした東京電力、それからこの原子力政策というものを推し進めてきた日本の国というものが、一体、どれだけの責任を取ってきたのだろうかということを考えますと、本当に、怒りが、心の中から、沸いてくるのです。それで、私たちはやはりこのまま黙っていてはいけないのではないかと思いました。

それでまったくの市民団体なのですけれども、東京電力、そして日本の国、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、そしてこの放射線被害を拡大してきた3人の放射線アドバイザーの方々ですね。そういう方に対して、個人名で刑事告訴をしようと考えました。そしてただいま、約700人の方が、告訴団に参加を表明して下さいました。6月11日に、私たちは福島地検に、1000人の告訴団として、告訴をしたいと考えています。

告訴といいますのは、裁判とは違います。被害を受けたものが、加害者に対して、その加害者が今のところ、何のお咎めも受けない状態でいるのですけれども、その加害者をきちんと調べて欲しいということを、検察や警察に対して訴えるというのが告訴なのです。被害を受けたもの自らが訴えるということはとても重要なことだと思っています。

一人ひとりが陳述書というものを書いていただくのです。そこには自分がどういう被害を受けてきたか。どういう気持ちでこの1年を過ごしてきたか、そういうことを書いていただきます。でも難しい方は弁護士に対する委任状だけでも大丈夫です。

とにかくこの事故の責任が一体どこにあるのか、誰にあるのか、これをはっきりしなければ、私たちは新しい未来というものを、若い世代の方々に残していくことはできないと思うのです。それでなくてももの凄く膨大な核のゴミを、若い人たちに押し付けていかざるをえないという状況ですので、これは私たちの世代の責任でもあると思っています。

もうこの会場の中のたくさんの方も参加して下さっているのですけれども、もしまだ参加されていない方がおられましたら、申込書が後ろのほうにありますので、ぜひ、1000円かかるのですけれども、それはほとんど通信費で消えます。1000円の申し込み金と一緒に、申込書を書いていただければと思います。

本当に、放射能によって、バラバラにされてきた私たち県民が、一つのことに向かってみんなでいくということは、またそのつながりを取り戻していくことになるのではないかと思っています。ぜひご一緒に、告訴をしたいと思いますので、どうかみなさんご参加ください。よろしくお願いします。

*****

発言を聞いていて、とにかく胸が熱くなりました。告訴のことは前から聞いていて応援していましたが、4月下旬あたりでは250人ぐらいと聞いていました。それがもう700人。目標の1000人に近づいています。そこで僕もブログでこのことを発信し、1000人を達成するために少しでも貢献したいと思いました。今、これを読んでいる福島県民の方で、まだ告訴に加わってない方は、ぜひ、ご参加ください。

そして福島県民以外のみなさん。この告訴はとても勇気のかる行為であり、尊い行為であることをしっかりと受け止め、全力で連帯し、応援しようではありませんか。同時に、まず第一次提出を福島県民で行い、第二次以降の提出では福島県民以外も対象とするそうですから、そのときはぜひ、一緒に名乗りをあげましょう。

ある、社会科学を専攻し、さまざまな社会的暴力を受けた方々に寄り添いながら問題を掘り下げてきた研究者の方が、「被害者であることを認めることの難しさ」について僕に教えてくれたことがあります。被害者であることを認める、そうして加害者と立ち向かう。それは被害を受け、ダメージを受けたものが、さらに闘わなければいけないことをも意味します。

だから多くの人が、しばしば「泣き寝入り」してもしまうのです。悲しいけれども、そうして「寝入って」しまった方が、心理的には楽に感ぜられるからだといいます。そうであればこそ、被害者は、その心理的垣根を越えて、被害を受けたことをしっかりと己の胸に刻み、それを社会的正義の観点から、許してはいけないこと、放置してはいけないこととしっかりと認識し、それでもって、やっと加害者に立ち向かうことができるのです。

だからそれはとても尊いことです。勇気ある行為であり、社会的正義を担うものです。そうした決意、決起を、私たちは全力でサポートしなければなりません。それが私たちの社会の安全、豊かさ、人間的温かさを保障するものだからです。私たちは私たちのために、福島県民の声に連帯する必要があります。

そうしてみなさん。私たち自身も、被害者であることをしっかりと認識しましょう。被曝をしたかどうかだけではありません。私たちは、私たちとともに今を生きる多くの方たち、とくに子どもたちが被曝させられてしまったというそのことだけで、もう本当に、深く、心を傷つけられてきたのです。この惨劇に、何度も、涙を流してきたのです。子どもたちに申し訳ないと心で繰り返し叫んできたのです。

だから私たちのすべてが被害者なのです。そして被害者であるからこそ、私たちは、加害者と立ち向かわなければならないのです。それは社会の構成員である私たちが担わなければならないある種の義務だと僕は思います。私たちは、不断の努力によって、私たちの人権を守らなければならないのだからです。

・・・武藤さんの言葉には、こうした愛情溢れる社会的責任感が強く込められていると僕は感じました。こうした声が、福島県民の中からあがってきたことに共感します。誇らしく思います。この声をぜひとも強めましょう。第一次提出に連帯し、第二次提出では、全国津々浦々から、名乗りを上げましょう。みんなで一緒に悪を懲らしめ、正義を打ち立てよう!

以下、福島原発告訴団の連絡先を記しておきます。

事務局の連絡先
〒963-4316
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
武藤方「福島原発告訴団」
TEL 080-5739-7279
FAX 0242-85-8006
Mail info@1fkokuso.org
入会専用メール nyukai@1fkokuso.org
「氏名・住所・電話番号・メールアドレス・会費の納入口数・金額・送金日を書いてお送りください」とのことです。

より詳しくは、以下の福島原発告訴団ブログをご参照ください。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/p/blog-page_17.html

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