2017.01.13

明日に向けて(1341)伊方原発を止めるためなすべきこと

守田です(20170113 08:00)

1月7、8日のコープ自然派脱原発ネットワークの伊方原発ツアーに参加した際に、松山センターで行われた集会での発言の起こしの2回目を載せます。
今後の脱原発の展望について述べました。

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伊方原発を止めるために!被曝から命を守るために!
2016年1月8日 コープ自然派松山センターにて

3、これから何をどうしていけばいいのか

それではこうした自分たちの力に自信を持ったうえで、ではいま何をしていけば良いのかと言うと、一つは斉間さんがはっきりと言われていることです。一人でも多く、声を上げる人を増やそう、そのために呼びかけ続けようということです。
そのことを繰り返し行い、繰り返しプラカードを持って立つ。これってすごい力なのですよ。
よく見て下さい。安倍政権って横暴に見えるでしょう?でもあれだけの議席を持っていて、なんでも押し通してくる安倍政権が、原発はたったの3基しか稼働させることができていないのですよ。これはとても大きなことです。

鹿児島県知事選でも新潟県知事選でも、原発反対派候補が勝ちました。
鹿児島県では三反園さん、揺れているからもっと応援しなくてはならないですけどね。でもこのように反原発を掲げる知事が連続して登場してくることも、福島原発事故までは考えられませんでした。
本当にすごく流れが変わっているので、さらに声を上げ続けることが大事です。

さらに裁判ですよ。今こそ。味をしめましょう!
大津地裁の判決、何人が提訴したのかと言うと29人なのですよ。29人が訴えるだけで止められるのですよ。これに味をしめなくてはいけない。
国会で真っ当な議員を増やして法律や政策を変えていくのは、少なくとも暫くは実現が難しいですよね。でも裁判ではすぐに結果を出すことができます。
伊方の裁判では大分で差止訴訟が動いていて、さらに広島でも差止訴訟が起こっています。とくに広島の裁判はいままでの脱原発の流れと一線を画する位置性があるのです。被爆者が裁判に入っているからです。

これは福島原発事故までの日本の運動の大きな限界で、被爆者の運動と、反原発の運動が一つになっていなかったのですよ。
なぜかというと「原子力の平和利用」ということに、騙され、惑わされてしまった人がいっぱいいたからです。だから被爆者の怒りと反原発がなかなか一つになってこなかったのですが、それを超え出る位置を持っているのです。
大分の裁判と広島の裁判と、どちらが優れているというつもりはまったくないですが、僕は広島の裁判については原告に参加させていただこうと思っています。

こうした裁判をさらに各地でそれぞれの原発に対して起こしていく。
いま司法家は「自分に来たらどうしようか」と悩んでいると思いますよ。「このまま無事に人生を終えるのか、一度ぐらい真の司法家として名を残すのか」です。だからこそ声をあげ、裁判をどんどん起こすといい。

さらにさきほど「国際的な流れを見すえよう」という意見も出されましたけど、これは本当に重要です。
なぜかというと、原子力推進派はいま、国内でたくさんの原発を動かすことはできないから、世界に原発を輸出して、原発の技術を生き延びさせようとしているのですね。
その具体的な一つがトルコです。僕は3月末から4月にかけて原発輸出反対でトルコに行こうと思っています。4度目の訪問になります。

夕べこの点で友人が重要な情報を伝えてくれました。トルコの原発は日本とフランスが合同で作ろうとしているのですが、日本側の企業は三菱重工です。つまり伊方原発と同じなのです。
その三菱重工の側の調査会社が、耐震設計の前提になる基準地震動をかなり低く出していたのだそうなのです。日本だったらもっと高くしなければいけないのに、かなり低い数値を出しているらしい。
もちろん日本で出されている数値そのものがダメだと僕らは主張し続けているのですが、それよりもかなり甘い数値が出されていたそうで批判が集まっているようです。
このことをついていけば止められるのではないか、その目が出てきたと思っています。

ちなみにベトナムへの原発輸出は止めることができたのですね!僕の知人の方たちが行いました。
何をしたのかというと、ベトナムは社会主義の名のもとの独裁の国で、民衆運動はほとんど起こせないのです。
それで日本で出ている原発の危険性を暴いたさまざまな論文を、次々とベトナム語に訳して、ベトナムの心ある官僚にどんどん配ったのだそうです。
渡された官僚たちがそれを読んで、「どうもこれを輸入したらベトナムという国家にとって損だ、かえってマイマスだぞ」ということが見えてきたそうなのです。
このため計画がズルズルと延び出してとうとう「止め」となりました。このことは安倍政権にとって大打撃です。続いてトルコへの原発輸出もなんとしても止めたいと思います。

ただ、いまトルコに行くと言うと、みなさん「危ないのではないか」と言われます。
実際、銃撃事件などが連続して起こっています。僕が前にイスタンブールで泊まったホテルから500mのところにある観光名所で、昨年初めにドイツ人が8人殺されてしまいました。
またアタテュルク空港でも前回僕がコーヒーを飲んだコーヒーショップあたりで銃撃が行われて30人が殺されてしまいました。
でも僕にすれば三菱重工もトルコに行っているので、こちらも引き下がるわけにはいきません。原発予定地とされている美しいシノップを守りたい。それがトルコに行く一つの理由です。日本人としての責任もありますしね。

一方でだからといってトルコにはいま、原発は一つもないのです。さあ、トルコと日本と一体、どっちが危ないのでしょうか。
トルコの心ある人から見れば「日本は原発があんなにあって怖そうだな」ということになります。そういうことを私たちは自覚しなくてはならないのです。
そんなことも踏まえて世界の人々との連携を深めていく必要があります。

ちなみに私たちがこれだけの原発を日本で止めていることで、世界の原子力村は悲鳴を上げているのです。
例えば柏崎刈羽原発を動かさせないために米山知事が頑張ってますが、あの原発は世界で最大の原発なのです。つまり世界で一番ウランを使ってくれる原発です。
それがもう何年も動いてない。同じように日本の各地の原発が止まっているからウランがぜんぜん売れない。そのことで世界の4大ウラン燃料製造会社のうちの一つのユーゼックが2014年にすでに倒産しています。

その点で、原発を再稼働させようとする意志は、安倍さんだけのものでは絶対にないです。
「日本で原発が動いてもらわないと困るんだ」という世界の原子力村の悲鳴のような声が後ろから安倍さんに圧力を与えている。
その意味で私たちがこれだけの原発を止めていることが、世界全体が核の苦しみから解放される可能性をも作っているのだと言うことをみておく必要があります。
だから僕はトルコの方たちと連携した努力を続けようと思います。トルコの方たちのためだけではないです。トルコへの輸出が止まれば、日本の原子力産業が苦しみ、展望を失っていくからです。
トルコのためにも日本のためにも世界のためにも頑張りたい。

続く

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