2012.08.17

明日に向けて(530)尾道、福山、三原でのお話に向けて

守田です。(20120817 09:30)

明日、明後日と、広島県尾道市、福山市、三原市でお話します。
尾道市、18日午後1時半から4時。尾道市公会堂別館にて。
福山市、18日午後7時から9時半。福山市市民参画センターにて。
三原市、19日午後1時半から4時。三原市中央公民館にて。
詳しいスケジュールは以下からご覧ください。

明日に向けて(525)広島県尾道市・福山市・三原市でお話します!放影研についも触れます。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a3f3bdc7fa236d548520e1b0fb1bbcdc

今回の講演に向けて作ったレジュメをご紹介しておきます。
広島県内でお話することもあって、タイトルに「放射線被爆から命を守る・・・放影研訪問から考える」とつけさせていただきました。6月の放影研訪問と、この間のNHKなどによる「黒い雨」報道にも触れてお話をしてこようと思います。

放影研をめぐっては、これまでの内部被曝無視の姿勢を変えようとしているのか、あるいはこれまでのようにごまかしを重ねようとしているのか、いろいろな判断があります。そうした推論も大事ですが、僕はより重要なのは、「内部被曝研究に取り組む」ことを明らかにし、前身のABCC(原爆傷害調査委員会)時代に、93000人からの「黒い雨」に関する聴き取りを行っていたことを明らかにしたことに踏まえて、データの開示を求め続けることがもっとも大事だと思います。

NHKドキュメントによれば、被爆者で黒い雨に浴びた経験のある方が、自分に関連する記述がないかを放影研に問い合わせれば、答えが返ってくるようです。こうしたことも含めて、ありとあらゆる手段で、放影研が所有しているデータを表に出させることが大事だと思います。こうしたことも、みなさんに訴えてきたいと思います。

もうひとつ、少し前になりますが、6月23日に舞鶴でお話した内容が動画でアップされましたのでご紹介しておきます。主要な内容はダブりますので、レジュメも参考にしつつ、これをご覧になっていただけたらと思います。

「内部被曝とガレキ問題」守田敏也講演 6月23日舞鶴
http://www.youtube.com/watch?v=aKr3odKX-x4&feature=youtu.be

以下、レジュメを貼り付けておきます。

**************

放射線被曝から命を守るために・・・放影研訪問から考える

1 原発と放射能汚染の現状
○大飯原発再稼動と、首相官邸包囲行動などの持つ意味
「シビアアクシデント(過酷事故)対策」の持つ意味
⇒「シビアアクシデントとは、あらかじめ想定していた「設計基準事象」
を大きく超える事象であり、設備の故障や人的錯誤といった複数原因に
より、原子炉の中の核燃料の冷却や制御が不可能となり、炉心が重大な
損傷を受けるような事象を指す」(ウキペディア)
(b)民主主義の語源とは?
⇒デモスクラチア・・・民衆(デモス)に力(クラチア)があること

○広域におよぶ放射能汚染 
(a)の汚染の現実⇒東北だけででなく関東も激しく汚染されている
 放射線をめぐる重要な数値
 ⇒年間1ミリシーベルト、1時間では0.114マイクロシーベルト
放射線管理区域は、1時間あたり0.6マイクロシーベルト以上
(b)福島および原発事故被災地の現実
 小学校の周りで高い放射線量が⇒被曝が放置されている
 各地で深刻な健康被害が広がっている・・・

2 放射線の影響をいかにみるか。どこから考えるか
○放射線の影響はどこで見積もられたのか
(a)広島・長崎原爆と被爆者調査
⇒米軍→原爆傷害調査委員会(ABCC)→放射線影響研究所 
(b)放射線の危険性の過小評価と内部被曝隠し
⇒核兵器と原発肯定のために危険性が非常に過小評価されてきた

○原爆症認定訴訟と明らかにされた内部被曝の実相(矢ヶ﨑氏の研究から)
(a)放射線の物質に対する影響のメカニズム⇒電離作用と分子切断
(b)放射線の種類と外部被曝と内部被曝の違い⇒危険差は数百倍
⇒参考書『内部被曝』岩波ブックレット 『隠された被曝』新日本出版 

○放影研を訪れて
(a)ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)、ドイツ放射線防護協会の
それぞれの会長と訪問
(b)93000人からの「黒い雨」聴き取りを隠していた放影研

3 震災遺物(がれき)焼却問題の現在
○すでに深刻に進んでいる放射能汚染物質焼却の現状
一般ゴミまでが放射能汚染されている東北・関東の現実
放射能をおさえることなどとてもできない焼却炉の構造
⇒京都市北部クリーンセンターの構造図から考える

○被災地はどう考えているのか
復興がまったく進んでいない岩手県大槌町の現実
地元は防波堤を鎮魂の森として作りたいと願っている

 
4 放射能との共存時代をいかに生き抜くのか!
○被爆医師、肥田舜太郎さんの提言から考える
(a)被曝を避けるには⇒放射能の元を絶つ⇒脱原発を推し進める
(b)被曝したらどうするのか
⇒腹を決め、開き直り、覚悟を決める。免疫力を上げ、病を押さえ込む
(c)命の大切さを自覚し、長生き運動を起こす
⇒お年寄りから長生きの秘訣を聞く、太古の生き方を尊重する

○放射能だけでなく、危険物質の総体を問題にし、安全なものを確保する
(a)政府と東電の責任をあいまいにせず、汚染ゼロの食品供給を要求する
(b)危険物の総体を避ける⇒農薬、抗生物質、化学物質,殺虫剤も危険 
(c)安全なものを作る生産者、それを扱う流通者を守る
⇒大量生産、大量消費を見直していく

○前向きに生きて、困難をみんなで越えていく!
(a)危険な食べ物を避けるだけでなく、食べ方が大事
⇒家族・友人・仲間と楽しく食事を!
(b)温かな触れ合い、豊かな人間関係が、免疫力も上げていく!
⇒前向きに生きること、共に未来への可能性を分かち合っていくことが大事
(c)そのために被災地の苦しみを忘れずシェアし続ける。
⇒原発再稼動反対の声を高めた東北・関東の人々に感謝と握手を!

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