2014.08.14

明日に向けて(915)シノップ原発反対を掲げ黒海の荒波を手漕ぎボートで乗りきる!(フセインさん)

守田です。(20140814 16:30)

表題の企画がトルコの黒海沿岸東部の町、ホパ市から8月3日に始まっています。漕ぎ手はフセインさん。なんと1500キロを手漕ぎボートで乗り切ろうという大胆な計画です。
8月10日には大統領選挙参加のため、いったん船を係留し、車でイスタンブールを往復されたようですが、今また一路、西へ西へと航行中です。
ボートは黒海沿岸の西まで来てからボスポラス海峡に入り、一路南下してオルタユユを目指します。みなさん、ぜひご注目ください!

航路の途中にシノップがあります。沿岸を通るのでゲルゼの沖合も通ります。
シノップはとても美しい町です。最近のトルコ内の調査で、そこに暮らすことの満足度が国内で1番になったそうです。黒海からいつも爽やかな風が吹いてきていて、木陰に入るとどこでも涼しい。本当に気持ちのいいところです。
だからここはトルコの方たちのリゾート地。避暑地として賑わっています。海辺にたくさんのホテルやレストランが並んでいます。

問題の原発建設予定地は、中心街から車で10分ほどの距離にある半島にあります。近くに海水浴場があり、やはりリゾートホテルが点在しています。同時に漁業の拠点でもあり、比較的小さな漁船がひしめいています。入江は深く掘り下げられておらず、大きな船は入れない。それでこそ持続可能な漁が続けられてきたのでしょう。
ただしそれも秋から春までのこと。半島には流れ込んでくる川が豊富な栄養素を運んでくるため、稚魚が育つ絶好の場にもなっています。そのため5月から9月までは漁は禁止。漁民の方たちはその間、観光業に精を出すのでしょう。
周辺は広大な放牧地でもあります。あちこちで自分で大地を歩んでのんびりと草を食んでいる牛たちに出会います。漁業と牧畜などの農業、そして観光、これだけでシノップは十分に豊かに潤っているように見えます。

ところが今回、この地域を訪れてあらためて知ったのは、チェルノブイリ原発事故の深い影響があったことでした。
3月に初めてトルコを訪れたときから、プナールさんに、黒海沿岸の町々にはチェルノブイリ事故の影響によるがんの死者が多い。有名な歌手の一人が自らの被曝を訴えていたがガンで亡くなったという話を聞いていました。
今回はシノップの海岸線より少し内陸に入り、美しい渓流とたくさんの滝を持つエルフレックという町も訪れましたが、その町のメイヤーさんもこうおっしゃっていました。

「黒海沿岸にはチェルノブイリ原発事故の影響がはっきりとあります。この地域で、がんになることを恐れないでいられる家族などいないのです。だから私は人々と環境を守るために原発に絶対に反対なのです」・・・。
そうなのです。美しいシノップをはじめ、黒海沿岸の町々は、すでにチェルノブイリ原発事故で残酷な被曝の影響を受けたのです。多くの悲しみが生まれたのです。
だからこそ、人々はもう原発事故はごめんだとシノップへの原発建設に反対している。トルコ政府が事故の影響を認めておらず、公式調査もないのでデータはありませんが、しかし僕は人々の実感こそ有力な証拠だと思います。

この美しいけれども、チェルノブイリ原発事故の悲しい痛みの跡も残る黒海の沿岸を、フセインさんは、ゆっくりゆっくり手漕ぎで西に移動中です。
シノップの沖合は波が激しいところでもあり、途中、何か所か難所も通過するのではないかと思われます。大冒険です。大冒険をしながらの懸命の訴えです。
みなさん、どうかご注目ください!トルコの友人知人にもお知らせください!

プロジェクトをプロモートしてくれているプナールさんが、フセインさんが漕ぎ出す前、7月29日に書いた記事を末尾にご紹介しておきます。
本当はもっと早くこの場で紹介したかったのですが・・・。なお記事の日本語は守田が若干の校正をさせていただきました。

FACEBOOKで紹介した記事も記しておきます!

これで黒海を航海!(フセインさんのボート)
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10152574425439534&set=pcb.10152574426964534&type=1&theater

フセインさん、プナールさんとスリーショット!
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10152574553994534&set=a.10150758843444534.462464.604259533&type=1&theater

*****

原発のないトルコのために黒海を1500キロ、ローイングする

原発建設計画に注目を集めるために黒海に漕ぎ出す!(フセインさん)
1999年を始め、国内外でのプロジェクト何回も完成させてきたフセインさんが、今回は Nukleersiz.org とYesil Dusunce Dernegi(YDD)という反原発組織のサッポートを受け、市民の力も頂いて黒海を1500キロをエンジンや帆もなしにローイングします。
このリンクをクリックしてプロジェクトのサッポートが可能です。
http://www.fonlabeni.com/proje/detay/1763/nukleersiz-turkiye-icin-kurekle-karadeniz
寄付がしたくない方はニュースとしてこのプロジェクトを広めてください。

トルコや全世界の未来に深刻な影響を与える原発に反対する私たちの運動のシンボルとして、フセインさんは8月3日にホパ市で記者会見してから漕ぎ出す予定です。
ホパ市はチェルノブイリ原発事故による放射能の影響で、ガンになって亡くなってしまった有名だったトルコ歌手、カジムコユンクさんの故郷でもあります。
このプロジェクトの目的は黒海沿岸の市民の皆さんの反原発意識を高めることです。プロジェクトはイスタンブール・ボスポラス海峡の人気の町、オルタコユで再び記者会見を行い、完結します。
2ヶ月かかるプロジェクトのために、海の荒い黒海が一番落ち着いている時期が選ばれました。黒海は東から西に激しく潮流が流れているので、それに沿うように、フセインさんはホパ市からプロジェクトを始めます。
そのためにボートを友人の車でイスタンブール市からホパ市へ移動させる予定です。
しかし8月10日には大統領選挙があります、トルコで初めて国民が行う大統領選挙です。フセインさんはこの時、ボートを黒海に残し、友人の車で一旦イスタンブールに戻ります、選挙の投票後に飛行機でボートのところに戻ります。
予算は宿泊も含めて2500TL、 つまり1200USDです。日本円では120000円ぐらいになると思われます。
先ほど挙げた団体以外に、反原発の志のある多くの方の力でプロジェクトが行われれば反原発行動として素晴らしい成果をあげることになります。
原発なしの未来のために、あなたも黒海ローイングをサポートしてください!

問い合わせ先
プナール demipinar@yahoo.com

 

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