2014.07.08

明日に向けて(886)批判の集中で安倍政権が動揺開始!さらに抗議を!(下)―キリスト教界平和声明特集

守田です。(20140708 06:00)

今回は、安倍政権による集団的自衛権行使の動きに対するキリスト教界からの抗議声明を特集します。
早速、それぞれの声明を見ていきたいと思います。
なお抜粋はあくまでも僕の主観によるものですので、可能ならばぜひ全文を読んでいただきたいです。
いずれも憲法の平和主義を聖書のもとに読み込んでこられたことを感じさせる名文です。

***

日本カトリック正義と平和協議会

続いてキリスト教界の声明を紹介します。
はじめは日本カトリック正義と平和協議会が6月27日に出したものです。
声明にあたっては1981年に来日された当時の教皇ヨハネパウロ二世の言葉を引用しています。
「戦争という人間がつくり出す災害の前で『戦争は不可避なものでも必然でもない』ということをわれわれはみずからに言い聞かせ、繰り返し考えてゆかねばなりません。」
力のある素晴らしい言葉だと思います。

安倍晋三内閣の集団的自衛権の行使容認の閣議決定に反対します
日本カトリック正義と平和協議会 2014年6月27日
http://www.jccjp.org/jccjp/home_files/Prot.SC-JP%2014-02%202014.6.27.pdf

(抜粋)
「集団的自衛権行使の容認は、経済利益重視の日本による、国際紛争への武力参加の意思表明と見るべきであり、日本国内と周辺国を恐怖に陥れ、東アジアを一層不安定にするものです。
世界の恒久平和を訴える日本国憲法に背き、これまで積み重ねられ形成された、立憲国家としての日本に対する国民、および国際社会からの信頼を覆し、踏みにじる行為です。
1981年に来日した教皇ヨハネパウロ二世は、広島を訪問した際行った「平和アピール」において、次のように訴えました。
「戦争という人間がつくり出す災害の前で、「戦争は不可避なものでも必然でもない」ということをわれわれはみずからに言い聞かせ、繰り返し考えてゆかねばなりません。
人類は、自己破壊という運命のもとにあるものではありません。イデオロギー、国家目的の差や、求めるもののくい違いは、戦争や暴力行為のほかの手段をもって解決されねばなりません。
人類は、紛争や対立を平和的手段で解決するにふさわしい存在です。」
わたしたち日本カトリック正義と平和協議会は、いかなる条件下においても集団的自衛権の行使を断じて容認できません。集団的自衛権の行使容認の閣議決定には断固反対します。」
日本バプテスト連盟

続いて日本バプテスト連盟理事会の声明です。7月1日に出ています。
戦争放棄をうたった日本国憲法の理想は「戦争・紛争の防止にとって最も現実的な道であり、世界に拡げ、世界の人々と共有できる有効な手段です」と説いています。
集団的自衛権だけでなく、あらゆる戦争と武力行使に断固反対と書かれています。僕もまったくそう思うのです!!
安倍晋三内閣による「集団的自衛権行使容認」の閣議決定に抗議します。
日本バプテスト連盟理事会 2014年7月1日
http://www.bapren.jp/uploads/photos/709.pdf

(抜粋)
「戦争の放棄」を宣言した日本国憲法の理想は、決して非現実的なものではありません。
戦争・紛争の防止にとって最も現実的な道であり、世界に拡げ、世界の人々と共有できる有効な手段です。今こそ、日本国憲法の平和主義を生きるべき時なのであり、また平和憲法の力を生かすべき時代なのです。
日本が引き起こした悲劇的な戦争からわずか70 年にも満たない歴史にあって、日本国民自らが、これを捨て去ることはゆるされません。
私たちは、キリストの平和に立脚します。『暴力、武力によっては平和を生み出すことはできない』という聖書の指針に堅く立ちます。
私たちは、『集団的自衛権の行使』にとどまらず、あらゆる戦争とすべての武力行使に断固反対します。」
日本キリスト教婦人矯風会

つぎに日本キリスト教婦人矯風会の声明を紹介します。7月1日のものです。この会は「戦争を阻止できなかった反省に立って、戦後は日本国憲法の三原則と女性の人権確立のために活動してきた団体」だそうです。
「政府がすべきことは外交的に、アジア諸国との信頼関係を促進し、武力によらない平和の創造に力を注ぐこと」と説いています。これもその通りですね!

安倍晋三内閣の憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認に反対する声明
日本キリスト教婦人矯風会 2014年7月1日
http://kyofukai.jp/wp-content/uploads/2014/07/430e831c7cc5fee6a78176d267aba2d0.pdf

(抜粋)
「これまで日本政府は60 年にわたり、憲法の原則である平和主義を具現化した憲法9条のもと、自国への攻撃がないのに武力を用いることはできない、と集団的自衛権の行使を禁じてきました。
集団的自衛権の行使にひとたび道が開かれれば、「戦争をする国」へと突き進み、次世代へ禍根を残すこととなります。政府の提示例は常識的にありえない事例をこじつけ論理的に破綻しています。
政府がすべきことは外交的に、アジア諸国との信頼関係を促進し、武力によらない平和の創造に力を注ぐことです。」
日本キリスト教協議会(NCC)

続いて日本キリスト教協議会の7月2日の声明です。
「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる」という聖書の言葉を力強く響かせてくれています。
「剣をさやに収めなさい!」・・・なんと良い響でしょう。世界のあらゆる紛争の場にいる人々の心の中に響かせたい言葉です。

憲法九条についてのNCC議長声明
日本キリスト教協議会 20140702 11:47:59
http://ncc-j.org/modules/bulletin/

(抜粋)
「◎剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。(新約聖書:マタイによる福音書26章52節)
このイエスのみ言葉は、単なる理想や教訓ではなく、ましてや政治的スローガンなどではない。「天と地の一切の権能を授かっている」(マタイ28章18節)お方の施政方針、すなわち現実の世界の歴史を貫いている真理です。
憲法第九条はまさに「剣をさやに納める」誓いです。この誓いを守り続けることが、世界を「剣で滅びる」ことから救い出す最も現実的な道です。」
日本基督教団 西東京教区

日本基督教団 西東京教区の6月20日の声明です。
「日本国憲法も聖書の教えのもとで十分に従うことができるものとして尊重し、大切に守っていかなければならないものと考えています。
しかし、立てられた権威が自ら、従うべき憲法からはずれていくことを見過ごすことはできません」と説いています。日本国憲法の平和主義を聖書の教えの下に読み込んできたことがよく伝わってくる声明です。

集団的自衛権の行使容認に反対する声明
日本基督教団 西東京教区 2014年6月20日
http://www.uccj-wt.org/wp-content/uploads/2014/07/集団的自衛権の行使容認に反対する声明.pdf

(抜粋)
「私たちキリスト者は、聖書の教えによって、神が立てた世の権威に従い、地の塩・世の光として神と人とに仕えることを日々祈り求めています。
日本国憲法も聖書の教えのもとで十分に従うことができるものとして尊重し、大切に守っていかなければならないものと考えています。
しかし、立てられた権威が自ら、従うべき憲法からはずれていくことを見過ごすことはできません。」
「我が国が、この度の集団的自衛権行使容認案の採用へと踏み出すことは、世界の平和への道を遠のかせるばかりか、我が国が戦争のできる国となる道を開くことになります。
それは、キリストの平和に反することであり、神の御心に反することです。
どうか、一方的な解釈変更を行い、集団的自衛権の行使容認へと踏み出すことは止めてください。
私たちは、このような集団的自衛権の行使容認に断固反対します。」
カンバーランド長老キリスト教会日本中会

カンバーランド長老キリスト教界日本中会の6月26日の声明です。
憲法の平和主義、中でも9条に基づいて武力によらない平和を追求する道の中でこそ「世界の先端をゆく名誉ある地位を占めることができる」と説いています。同感です。

集団的自衛権の行使容認に断固反対します
クリスチャン新聞 20140626
http://jpnews.org/pc/modules/mysection/item.php?itemid=871

(抜粋)
「他国が武力攻撃を受けたことをもって攻撃した国に日本が反撃することは、武力攻撃した国に対しては日本の先制攻撃となり、日本は敵国となって反撃を受けることは必至であり、戦争状態に入ります。
安倍首相は「国民の命を守る」ことを強調されますが、根強い対話による解決を放棄して集団的自衛権を行使することは、日本国民の命だけではなく、世界の人々の命さえ危険にさらすことになります。
日本が進むべきは、人間の命が戦争によって失われることがないよう、憲法の平和主義、中でも9条に基づいて武力によらない平和を追求する道であり、それでこそ世界の先端をゆく名誉ある地位を占めることができると考えます。」
日本カトリック司教協議会 常任司教委員会

日本カトリック司教協議会の7月3日の声明です。
「対話や交渉によって戦争や武力衝突を避ける希望を失ってはなりません。たとえ、それがどれほど困難に見えても、その道以外に国際社会に平和をもたらす道はないのです」と説いています。
そうです。戦争を避ける希望を失ってはならないのです!

集団的自衛権行使容認の閣議決定についての抗議声明
カトリック新聞オンライン 2014年7月3日
http://www.cathoshin.com/2014/07/03/s-committee-statement/

(抜粋)
「わたしたちは集団的自衛権の行使容認の閣議決定に断固として抗議します。
安倍内閣がこの不当な閣議決定をもとに、集団的自衛権行使を前提にして同盟国との協力を約束するようなことは絶対にあってはなりません。即座に閣議決定を見直し、撤回してください。」
「わたしたちカトリック教会は、現代世界の状況の中で、軍備増強や武力行使によって安全保障が確保できるとする考えは誤っていると確信しています。
それは国家間相互の不信を助長し、平和を傷つける危険な考えです。また今ここで、平和憲法の原則を後退させることは、東アジアの緊張緩和を妨げ、諸国間の対話や信頼を手の届かないものにしてしまいます。
平和はすべての人間の尊厳を尊重することの上にしか築かれません。また、過去の歴史に対する誠実な反省と謝罪、その上でのゆるしがあってこそ成り立つものです。
対話や交渉によって戦争や武力衝突を避ける希望を失ってはなりません。たとえ、それがどれほど困難に見えても、その道以外に国際社会に平和をもたらす道はないのです。」
宗教者九条の和

最後に仏教を含むさまざまな宗教者が集まって作っている「宗教者九条の和」の6月19日の声明です。
今回の閣議決定が「米国主導の戦争への事実上の参加」であることを的確に指摘し、「犠牲を伴わない戦争はありません。若者の犠牲の上にある平和的生存権などありえません」と説いています。
深く共感できる言葉ばかりです。

“時代はまさに戦前” 宗教者九条の和、「集団的自衛権行使は戦争」と警告
Christian Today, Japan  2014年6月19日01時43分
http://www.christiantoday.co.jp/articles/13537/20140619/interfaith-article-9-japanese-constitution.htm

(抜粋)
「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使には、1. 立憲主義に対する挑戦、2. 専守防衛に徹するという日本の基本政策の変更、周辺諸国との関係の不安定化、3. 米国主導の戦争への事実上の参加、という重大な3つの問題が指摘されています。
私たち宗教者は、今日、あらゆるいのちを尊ぶものとして、とくに第3番目の問題について、断固反対の声をあげなければなりません。
犠牲を伴わない戦争はありません。若者の犠牲の上にある平和的生存権などありえません。
加えて、日本国憲法の前文がうたうのは、全世界の国民の平和的生存権であって、自国と自国の利害に一致した国だけのそれでもありません。私たち宗教者が望むのもまた、敵味方の対立のない、絶対普遍の世界平和です。
私たち宗教者は、安倍政権の戦争参加の決断である集団的自衛権の行使容認をすべての人々と協働し、全力で阻止します。私たち宗教者は、さらなる祈りと行動で、いのちと憲法9条を守り抜きます。」

以上

 

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