2013.12.08

明日に向けて(770)違憲の秘密保護法など恐れず、学びと覚醒を推し進めよう!

守田です。(20131208 09:30)

秘密保護法が強行可決されました。さまざまな法的不備もほったらかしたままにです。この強行に対して、多くの人々がこれは「安倍内閣の終わりの始まりだ」と叫んでいます。まったくその通り。
ちなみに安倍首相は、強行採決から一夜が過ぎた翌朝、「官邸前が静かなので、嵐が過ぎ去ったと感じた」と述べたそうです。冗談ではない。嵐はこれからです!

秘密保護法は、これから施行に向けたさまざまな手続きや整備に入ります。それに1年はかかると言われています。この1年間が私たちの国の民主主義の行く末を決めます。私たちはあらゆる手段を通じ、この悪法を無効化するための努力を重ねましょう。1年をかけて、必ずやこの法律を撤回させましょう。大衆的な行動で、安倍政権を追い詰めましょう。

彼の祖父の岸信介首相(当時)も、戦前のような軍事国家への道を歩もうとしたがゆえに、日米安保改定反対デモの拡大の中で退陣を迫られました。国会議員たちの手によってではなく、民衆の直接行動が、軍事ファシズムに舞い戻ろうとする政権を倒したのです。歴史は繰り返す!民主主義につばする安倍政権も私たちの力でこそ倒しましょう。

そもそも安倍首相はあまりにも思い上がっています。この国の主人公が民衆であることを忘れている。首相は本来、公共のしもべとして働くべき存在です。そのことを根本的に履き違えている。
その上、オリンピック招致発言をはじめ、数々の大嘘を平気でついてきています。そもそも秘密保護法など、選挙の公約ではまったく触れられていませんでした。所信表明演説でもです。それどころか自民党は、TPPは絶対反対だと叫んでいたのです。ただ叫ぶだけではなくて「ぶれない」なんて啖呵さえ切っていたのです。ところがこの変わり身の早さ。「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉を安倍首相は知らないのでしょうか。

そもそも自民党はなぜ当初はTPPに反対していたのか。日本に住まう人々のたくさんの利益を、アメリカ独占資本に差し出すことになるからです。ところが、安倍首相率いる自民党は、政権につくやすぐにひっくり返ってしまった。なぜでしょうか。この国に強い支配力を行使しようとするアメリカにすり寄ることで、政権を維持しようと欲したからです。

秘密保護法の本質もそう。アメリカ軍との軍事協力体制を強め、自衛隊を、アメリカ軍の属国軍として差し出すために、この法律をアメリカが要望したことに応えたのです。もちろん、嘘に次ぐ嘘の体制を守るため、都合の悪いさまざまな事実を強権的に覆い隠したいという意図も強く働いています。

そんな安倍首相や自民党がそれでも多数派になってしまうのは、小選挙区制をはじめ、この国の選挙制度がかなり歪んでしまっているからです。現在の自民党は、前の選挙で大敗したときよりも、もっと少ない得票率で、大きな議席を得ています。けして多数派政権などではないのです。

この歪んだ選挙制度は必ず変えていかなければなりませんが、しかし私たちが忘れてはいけないのは、民主主義を構成するのはけして選挙だけではないということです。いや、選挙制度が腐敗しているからこそ、今、重要なのは民衆の直接行動です。デモやピースウォークはその重要な柱ですが、それだけではない。ありとあらゆる手段を使って、意志を表明すること、活発に動くことが大切です。

とくに今、もっとも大切なのは、私たちの側がさまざまな領域で学習を強めていくことです。とくに秘密保護法がでてきた背景は、政府がたくさんの秘密を抱えていること、その露見を非常に恐れていることにあるのですから、ならばこの1年、よりたくさんのことを学び、明らかにし、広めていきましょう。そうして私たち民衆の覚醒を強めていきましょう。

各地で、これまでにも増した熱意で、学習会や討論会を開き、原発のこと、被曝のこと、戦争のこと、アメリカ軍のこと、自衛隊のことなどをどんどん深く学んでいきましょう。それだけではありません。TPPのこと、それに関連する農業や医療のこと、食の安全のこと、学ぶことはたくさんあります。

歴史についても理解を深めましょう。そもそも大規模な放射線被曝は、広島・長崎から始まっています。そしてビキニ環礁などでの核実験や、スリーマイル島事故、チェルノブイリ事故からも、私たちはたくさんの知恵を学ぶ必要があります。

戦後史も大切です。新しい憲法ができてから私たちの国はどのような歩みを経てきたのか。アメリカはどのように私たちの国にかかわり続けたのか。なぜ戦後、68年も経っているのに、いまだに沖縄が占領状態にあるのか。学ぶべきことはたくさんあります。

しかもこれらの歴史は、私たちの生活に直結していることでありながら、学校教育ではほとんど教えられていません。なぜか。まさにここを民衆が学ぶと政府が困るからです。現在の私たちの社会の矛盾が生成してきた歴史的からくりがここに含まれている。だから戦後一貫して、自民党はこの部分を学校教育で教えようとしてこなかったのです。

そうして一年間、学びと行動を交互に重ね合わせ、民衆の覚醒を力強く推し進めましょう。秘密保護法などでは、とても真実が覆い隠せないほどの民衆的な力を私たちは身につけましょう。ただこの悪法を撤回させるだけでは足りない。そもそもこの法律が狙っているところを私たちは打ち破らなければならない。それは民衆を事実から遠ざけ、愚かな状態に追い込み、いんちきの選挙制度で、コントロールし続けることです。だから反対の道を私たちは進みましょう。

同時に、自衛隊のアメリカ軍への協力をやめさせなくてはいけません。この点で大事なのは今こそ、イラク戦争をとらえ返すことです。なぜか。自衛隊が初めて大規模にアメリカ軍の展開の下支えをしたのがこの戦争だったからです。

イラク戦争は何のために行われたのか。「イラクが大量破壊兵器を持っていて、世界を脅かしているから」というのが戦争目的でした。日本は小泉首相のもとにこの戦争に全面協力しました。しかし実際にはどうだったのか。イラクは大量破壊兵器などまったく持っていなかったのです。

こんな理不尽なことがあるでしょうか。アメリカは「大量破壊兵器保持を許すな」といってイラクに攻め込み、雨あられと爆弾を投下し、地上軍も投入してたくさんのイラクの人々を殺したのです。しかもたくさんの民間人も巻き添えにした。挙句の果てに、フセイン大統領を捕まえ、アメリカ軍がバックアップする新政権に殺させてしまいました。しかし戦争の理由はまったくの「誤認」だったのです。

これは完全に戦争犯罪です。もっとも重大な責任を負っているのは、ブッシュ元アメリカ大統領と、ブレア元イギリス首相です。しかし小泉元首相の罪も極めて大きい。戦争犯罪に大きく手を貸したのです。
にもかかわらず、私たちの国では、小泉元首相を罰しようとするいかなるモメントも存在しませんでした。

なぜか。悲しいほどに私たち民衆の覚醒が遅れていたからです。今、思い返しても残念でなりません。
みなさん。僕はあのとき、心ある人々とともに、イラク戦争反対を叫んで、何度も町を歩きました。そのときも、一定数の人々は、戦争の本質を見抜いて大きな声を上げ続けました。

しかし民衆の大半は動きませんでした。マスコミもそうでした。そうして小泉元首相の「人気」が保持されていた。
あのときの悔しさ、無念さ、イラクの人々への申し訳なさは今も忘れられません。

それでもあのとき、イラク戦争反対を掲げてデモを続けた多くの人たちは、私たちの国の民衆がいつしか覚醒してくれるだろうことへの希望を捨てませんでした。
僕も周りの友人たちと、何度もビラを作りました。少しでも読みやすいものを、だけれどもけして主張を薄めないものを作ろうと、討論を繰り返し、毎回、心を込めて作りました。

そうしてどんなに少ない数でもいいからと、町に繰り出して歩いた。今は少数派でも、いつか真実が世の中に通るだろうと心に念じて、平和を訴え、歩き続けたのです。
そのころを知る人々にとっては、今は隔世の感があります。これほど多くの人々が連続的に、しかも全国津々浦々で歩く日が来ることはあのときは想像もできなかったからです。

しかしまだ私たちの歩みは途中です。これでもまだまだ足りない。足りないから、秘密保護法もいったんは成立してしまいました。もっと力をつけなくてはいけません。そうして私たちの力がつけばつくだけ、私たちの未来は明るくなり、子どもたちの未来の可能性も開けていくのです。
反対にここで私たちが挫けてしまえば、子どもたち、若者たちには戦争に駆り出される未来が待っている。

私たち大人は、若い人々、子どもたちに対して、たくさんの放射能を残してしまいました。これから未来世代は、私たちの世代がしでかした不始末と長きにわたって格闘していかなくてはなりません。それだけでも申し訳ないのに、その上、戦争に駆り出されるリスクなど送っていいものでしょうか。何としても私たちはこれを止める必要があります。僕はそのためだったら、すべてを投げ出してもなんら惜しくはありません。

覚醒しましょう!もっともっと。賢くなりましょう。
民衆が賢くなり、力をつけていくことこそが、民主主義を支えるのです。民主主義の語源はデモスクラチア。デモス=民衆に、クラチア=力のある状態です。それを精力的に発揮していくのがラディカル・デモクラシーです。

共に進みましょう!

*****
なお、本日は、広島県三次市で講演を行います。
食べ物のことがメインですが、放射線防護や、秘密保護法のことにも触れます!
集会案内を貼り付けておきます!

7月13日に行った講演会の反響があったので第2弾を行います
前回来られた方も初めての方も大歓迎です

「身体は、自分が食べたものでできている」
そんなアタリマエを
忙しい毎日の中で忘れてしまいがち。
添加物や必要以上の農薬が使われ、安全性がわからない食材を
いったいどれくらい口にしているのか・・・
それでも何とか機能している素晴らしい体を
私たちは持っています
でも、この先もこのまま機能してくれる?
自分も、子どもも、家族の体も。。。

だから少し立ち止まって、
本当に体が必要としている食べ物のことを
考えてみませんか?
食べられる体がある限り、まだ大丈夫!
守田先生に、今の食品の現状と対策を聞いてみましょう。

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講師 : 守田 敏也さん 
      (ジャーナリスト 京都府在住)
日時 : 12月8日(日)
場所 : 三次ふれあい会館2階 会議室(三次コミュニティセンター)
       (三次市三次町1828-5 Tel 0824-62-3612)
時間 : 13:30~15:30(13:00開場)
参加費 : 1,000円
  ※託児はありませんがキッズスペースをご用意しています。

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