2013.12.06

明日に向けて(769)秘密保護法案は憲法違反!「成立」したとしても無効にさせよう!

守田です。(20131206 12:30)

秘密保護法案が成立の瀬戸際に立っています。全国津々浦々で、法案反対のデモが行われています。
僕も昨日、一昨日と、京都の街を、法案反対を叫ぶ多くの人々と一緒に歩きました。昨日は歩きながら、写真を次々とFACEBOOKにアップしました。
京都のデモの様子をご覧になりたい方は以下をご覧ください。
https://www.facebook.com/toshiya.morita.90

今日も引き続き、各地で行動が取り組まれています。僕はどうしても書かなければならない原稿(原発事故の健康被害の暴露もの)があり、今日は申し訳ないけれどもパスさせていただきますが、反対の声は日増しに高まっています。
最も大切なことは、この力があれば、例えこの法案が強行採決されようとも、覆すことが絶対にできるということです。なぜか。この法律が完全に憲法違反だからです。

この点で、参考になる弁護士さんのブログを見つけました。

街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋
どこまでもマチベンのブログ by岩月浩二@守山法律事務所(名古屋市)
http://moriyama-law.cocolog-nifty.com/machiben/2013/12/post-664f.html

岩月さんは、このページで「超安心 秘密保護法なんて怖くない! 憲法は最強の切り札なのだ」という記事を書いています。
超安心かどうかはともかく、岩月さんの記事の核心部分を引用します。

***

「憲法21条の「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由」には「過度に広範ゆえ無効の法理」とか「不明確ゆえ無効の法理(あいまいゆえ無効の法理)」とかウルトラマジックな切り札が用意されているんです。
これは大学生でも知っている法理だけど、法学部生でないと知らない可能性があるから、書いておくね。

要するに、表現の自由は民主主義を支える重要な権利だから、表現行為が萎縮するような法律は厳に慎まなければならないんですね。
過度に広範だったり、曖昧だったりすると、表現行為が萎縮してしまうわけ。
そうなると民主主義自体が機能しなくなって、誤った政治が行われても、民主主義による是正ができなくなっちゃうので、表現行為はとりわけ厚く保護されてるんですね。」

「大日本帝国憲法は、法律さえ作れば、無制限に人権を制限することができることになっていましたが、日本国憲法は、法律を超える最高法規ですから、憲法違反で無効だと唱えれば、無効になっちゃうんです。(^^)V
欲張りじいさんは損をするというのは真理で、今回は「何でもかんでも秘密」とばかりに、あんまり欲張ったので、この法律は全体として無効になっちゃうんです。」

***

僕もその通りだと思います。こんな法律、完全に憲法違反です。
そこで大事なのは次の点です。私たちが今こそ、憲法を生かさなければならないということです。正確には憲法に記された人権という大きな力を発動させなければいけない。

憲法の第三章、「国民の権利及び義務」の第十二条には次のような言葉が書かれています。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」
そう。まさに今、問われているのは、私たちの「不断の努力」による、自由及び権利の保持です。
かりに今日、法案が強行可決されるのだとしたら、私たちはただちに、同法が憲法違反であるがゆえに無効であることを主張して立ち上がりましょう!

ただし、ここで大事な点を一つ押さえておく必要があります。
この私たちに力を与えてくれる憲法が、残念なことにその対象を「国民」としていることです。
もともとアメリカのリベラリストたちが憲法を起草したときには、「国民」という言葉ではなくpeople=人民という言葉が使われていたのでした。
しかし憲法施行とともに、「大日本帝国臣民」ではなくなり、「在日朝鮮人」となる人々の力を恐れた当時の日本の支配層が、必死の抵抗で、人民を「国民」に書き換えてしまったのです。そのため「人権」から日本国籍を持たない多くの人々が排除されてしまった。

私たちはこのことを頭に入れて、運動を進めていく必要があります。デモのスローガンなどで「国民」という言葉を使用することは控えましょう。
僕自身は「国民・住民」という書き方もしますが、「民衆」という言葉もいいかもしれません。なかなかしっくりいかないかもしれませんが、この憲法の弱点も踏まえつつ、しかし私たちは先人によって与えられた人権を今こそ十二分に活用して、民主主義を守り、発展させましょう。
大事なのはただ守るのではなく、発展させることです。行動的な民主主義、ラディカル・デモクラシーを発揚するときが今です!

民主主義を発展させるために、主張しておきたいのは、秘密保護法案の反民主主義性、反憲法性を強調することは大切ですが、同法の危険性を強調するあまりに、この法律が成立したらただちに暗黒の世になるかのように宣伝することは止めましょうということです。
そんなことはない。暗黒の世は、私たちが抵抗をあきらめてしまったときにこそ訪れるのです。
繰り返しますが、私たちの手にはしっかりとした人権があります。それも単に憲法の条文に書かれただけのものではない。私たちの心の中にしっかりと根を下ろしています。

人権は私たちの常識感覚の中にも宿っている。私たちが普通に思っている感覚が、たとえば戦前とは大違いなのです。
戦前は、全ての人が「お国のために」命を差し出すことを強制されました。一部の人々が激しく抵抗しましたが、しかし多くの人々はこれに従ってしまいました。
その挙句、凄惨な戦争に連れていかれて人殺しを強要され、、あるいは大切な人を戦争に奪われ、さらに本土空襲、沖縄戦、原爆投下など、戦争の大変な惨禍にまきまれて、多くの命を失ってしまいました。
そのことに文句の一つも言えなかった。残念ながら、それが大日本帝国憲法下の多くの人々の「常識」だったのです。

戦後を十分に正してこれなかった限界は多々あるにせよ、それでも今はまったく違う。現にこれだけたくさんの人々が、民主主義に反する法案を前にしてデモを行っています。
原発の稼働だって食い止めている。自公が巨大与党を作ってもなお、すぐに再稼働なんかできない。首相官邸前に、そして各地の電力会社前に、延々と抗議行動が繰り返されているからです。
民主主義はここにこそある。これは戦後の長い年月を通じて培われ、私たちの心の中に、行動の中に宿っているもの。このあかりを私たちは守らなければならない。このあかりは大事なものであるとともにとても強いもの。今、それをたくさん集めて未来を力強く照らす必要があります。
だから今、萎縮してしまってはいけません!政府を万能のように捉えてはいけません。自主規制して主張を控えるなんてもってのほか。今こそ、政府が秘密にしそうなことの多くをより力強く暴いていきましょう。

政府がけして民衆に対して強いわけではないことは、「強行可決」の過程を見ても分かります。自民党・公明党は、なんとかして、みんなの党と、維新をこの法案に取り込もうとしている。なぜでしょうか。数の上では押し切ることも可能なのになぜ自公だけで押し通せないのか。
単純です。少しでも反対派の意見を取り入れたポーズが欲しいからです。強行採決批判を恐れているのです。国会外が怖いのです。多くの人々の立ち上がりを恐れているのです。
石破発言などはその最たるもの。デモをテロというのは、彼の心の中に民主主義がまったくないことを象徴するものですが、同時に、デモをされるだけで「テロだ」と思えてしまうほどに、民衆の声が怖いのです。心が怯えているのです。
だから封じ込めようとしている。対話で説得できる自信などさらさらないので、この法律にすがりつこうとしている。それが私たちの国の政府の中枢人物たちの実態です。こんな人々に負けるわけにはいきません。

秘密保護法が成立したら、ただちに憲法違反による無効を掲げた行動を対置しましょう。
さらに自衛隊がアメリカ軍の配下となって、戦場に送り出されることを食い止める行動を起こしましょう。もう一つ、政府が秘密にしたそうなことをめぐっての学習会を全国津々浦々で広げていきましょう。
デモも大事ですが、学習・対話もとても大事です。何せ政府はたくさんの知られたくないことを抱え込んでいる。みんなでその一つ一つを暴き、学び、知識を広げ、民衆の覚醒を押し広げましょう。

僕自身は、この悪法が通ってもまったく無視して、取材・執筆・講演活動を続け、放射線被曝の真実、原発の実態を暴き続けます。
かりに逮捕されたら監獄の中から発信するまで。むしろその方が注目が集まろうと言うもの。僕は多くの方の心の中に宿っている民主主義を信じているので何も怖くありません。
もちろん、こんな法律があることは私たちの国の恥ですから、無視するだけでなく、廃止のためにも行動します。
恐れずに、いや、そればかりか強い自信を持って、私たちが継承している人権に誇りを持って、一緒に前に進みましょう。日本の民主主義を、下から支えられたラディカル・デモクラシーを、力強く成長させる時こそが今です!

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