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2016.10.18

明日に向けて(1310)沖縄で「原発と地球人・地球環境の生存権」というタイトルでお話してきます!

守田です。(20161018 23:30)

21日より沖縄に行きます!
同日から23日まで沖縄国際大学で行われる第33回日本環境会議沖縄大会に参加するためです。
もちろんその後に高江にも行ってきます。

大会の開催案内をご紹介します。
http://www.einap.org/jec/article/jec/33/50

全体会が始まる22日は素晴らしい講演がひしめいています。

特別講演 「日本にとって沖縄とは何か」新崎盛暉
基調講演 「沖縄の環境」桜井国俊
基調講演 「安全保障と沖縄」我部政明
基調講演 「安全保障と地方自治」宮本憲一
基調講演 「国際人権と環境・文化―先住民族の視点から」上村英明

第1分科会 環境・平和・自治・人権についての辺野古・高江の問い
第2分科会 辺野古が提起する法的(国際法を含む)諸問題

時間的に全て聴くことができるので、可能な限りノートテークを行い、全国のみなさんにエッセンスをお伝えするつもりです。

翌日23日は参加者がそれぞれに分かれての分科会が開催されます。
僕はこのうちの第5分科会に参加して発言させていただきます。

第3分科会 米軍基地の騒音・汚染問題~フェンスの外からのアプローチ~
第4分科会 琉球弧における自衛隊配備と環境問題
第5分科会 放射能公害と生存権
第6分科会 【第3部】「青年と環境」 若者の可能性編

そののちに再び全大会が行われ、分科会報告、シンポジウム、大会宣言採択と続きます。 (さらに…)

2016.10.14

明日に向けて(1308)改良沸騰水型原発(島根3号機など)もかなり危ない!(連載3回目)

守田です。(20161014 23:30)

島根・鳥取訪問記の3回目です。

これまではマークⅠ型、マークⅠ型改、マークⅡ型、マークⅡ型改、マークⅢ型、改良沸騰水型(ABWR)と変遷を遂げてきた沸騰水型原発の危険性についてみてきました。
とくに繰り返し「改良」がなされたことから、改良がなされなければならなかったもともとの危険個所をおさえてきました。
今回は改良を重ねた末に到達した改良沸騰水型(ABWR)原発が抱えている危険性について論じていきたいと思います。
その際、やはり最も信頼できるのはAPAST主宰者の後藤政志さんの提言で、とくに今回は以下の内容をご紹介したいと思います。

改良沸騰水型原発(ABWR)の技術的特徴(その2)
後藤政志談 20130817
https://www.youtube.com/watch?v=j9NwIwqC2qo&feature=youtu.be&t=14m31s

話を分かりやすくするためにここでもアトミカ掲載のABWRに図を掲載しておきます。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/02/02030402/08.gif

前回も述べたようにこの型の格納容器の特徴は鉄筋コンクリート製であることです。このため英語ではReinforced Concrete Containment Vessels(RCCV)とも表記されます。
このことで構造が簡素化し、内部の機器なども収めやすくなったことを前回ご紹介しました。
基本構造を後藤さんがビデオの中で詳しく説明してくださっているので、ぜひ動画をご覧になってください。

さてこのABWRの最も大きな問題として後藤さんが指摘しているのは、これまでマークⅠ型からⅠ型改になったときも、マークⅡ型からⅡ型改になったときも、格納容器の容積の拡大(約1.5倍に)が行われたのにも関わらず、ABWRでは縮小してしまったことです。
より正確に言うと、格納容器の容積の絶対量は拡大しているのですが、同時に出力も上げられており、この出力あたりの容積が小さくなっているのです。
格納容器の内部はドライウェルとウェットウェルという部分に分かれているのですが、この全空間の容積がマークⅠでは6030㎥だったのがマークⅠ改で14100㎥、マークⅡで9800㎥だったのがマークⅡ改で14400㎥と大きくされてきました。
ところがABWRでは13400㎥に縮小されてしまっているのです。 (さらに…)

2016.10.13

明日に向けて(1307)島根原発(沸騰水型原発)の構造的危険性を把握しよう!(連載第2回)

守田です。(20161013 18:30)

前回から島根原発への取材とお隣の鳥取県境港市での講演についての連載を始めました。
これまで述べてきたのは島根原発が1号機(マークⅠ型)、2号機(マークⅠ改型)、3号機(改良沸騰水型)と、このタイプの原発の変遷の見本のような原子炉が並んでおり、それをみていると沸騰水型原発の危険性がよく分かるという点でした。
実際に1号機から5号機までマークⅠ型を使っていた福島第一原発では1号機から3号機までメルトダウンからメルトスルーを起こし、ベントが試みられましたが、それでも格納容器が破損して大量の放射能漏れ=毒ガス噴出事故を起こしました。
とくに2号機はベントに失敗して格納容器下部が激しく壊れ、3つの炉の中でも圧倒的な量の放射能の噴出を起こしてしまいました。

前回も書きましたがここで注意を促したいのは、もともとこの原発が作られた時に公言され、技術者たちの間でも絶対に守るべき原則とされていたのは、深刻な事故を起こしても大量の放射能漏れなど、絶対に起こさないということでした。
しかしスリーマイル島事故などの経験から、メーカーが理解したのは、配管破断などの何らかの要因で冷却材喪失事故が起こった時、炉心でメルトダウンが起こり、メルトスルーに移行し、膨大なガスが発生して格納容器が持たない状態に陥ることでした。
このため後付けでとりつけられたのがベントだということです。ベントは放射能を閉じ込めることを絶対的な任務としてる格納容器を崩壊から守るために、放射能を自ら噴出させる装置であって、「格納容器の自殺装置」なのです。
このことだけでも原発賛成論のすべてはもう崩壊しているのです。なぜって賛成論ではあくまでも原発が深刻な事故を起こす可能性はまったくないか、あったとしても「天文学的確率でしかない」などと言われてきたからです。

こうした点から、最低でもマークⅠ型原発はもっと早く廃炉にすべきであったこと、こうした決断を行えば十分に福島第一原発事故は防げたのだと前回書きましたが、実はこうした可能性を政府もメーカーも電力会社も100%知っていたのでした。
今回の記事を書くにあたって、元東芝の後藤政志さんや小倉志郎さんらがこの9月に行った集会動画を参考にしていたら、その中でやはり元東芝の渡辺敦雄さんが、このことを示す驚くべき動画をご紹介してくださっていたのでそれをここでも示しておきたいと

思います。
独立行政法人・原子力安全基盤機構が、原子力防災専門官向け資料として作成していた、炉心溶融のシミュレーション画像で、作成は2009年のようです。

動画で見る炉心溶融
https://www.youtube.com/watch?v=wwYk62WpV_s

ご覧になると分かるように、なんと福島第一原発事故は、かなりの精度で発生と進展が予測されていたのです。
予測が外れたのは、ベントが円滑に行えなかったことでした。動画ではベントによって排気塔から大量の放射性ガスが排出されて、まるで「めでたし、めでたし」と締めくくられています。
最後にこんな文章が映されます「最悪の事態に至った場合でも、住民の方々に安全・安心して頂けるよう、日頃から、防災担当者への訓練を通して、原子力災害時の対応能力の習熟に努めております」・・・。
実際にはこんなことが起きる可能性があることは明らかにされず、また起こった際の対処もなんら準備されていませんでした。それどころかこうした可能性を知っていた東電は、自社の家族だけに「とっとと逃げろ」という指令を出したのでした。 (さらに…)

2016.10.12

明日に向けて(1306)島根原発の危険性と境港市と水木しげる記念館―1

守田です。(20161012 23:30)

みなさま。このところとても長い間、ブログの更新を怠ってしまいました。大変、申し訳ありません。9月23日の投稿から書いていませんから19日間のブランクを作ってしまいました。これまでで最長です。
理由はこれまでにない密度で講演を依頼いただき、かつまた内容にも大きな幅があったので、準備に追われて「明日に向けて」を書く時間がなかったことにあります。
また四国全県や島根県、鳥取県など、これまで行ったことのなかったところに次々と呼んでいただき、講演小旅行を繰り返してきたことでも時間がとれませんでした。
けして体調不良や精神的不調のためではありませんのでごうかご心配されませんように。

Facebookを観ていただけている方には、時々の集会報告などをまめにアップしているので、けして身体の問題ではなくあちこちを走り回って時間がとれないことをご理解いただけていると思うのですが、そうでない方にはご心配をかけたと思います。
ともあれ僕は現在、心身共にとても元気です。今年の前半期にかかってしまった坐骨神経痛も完治しました。なのでご心配はご無用です。
今後、こうして飛び回っている中でも、ブログの更新を続けられるように、活動や執筆に工夫を加えることでパワーアップしていくつもりです。ご心配していただいた方がおられましたら、この場を借りてお詫びとお礼を申し上げます。

さてその講演小旅行ですが、先週の7日に島根県松江市までいきました。鳥取県境港市で8日に講演するためですが、この日は松江駅から島根原発見学に行ってきました。
僕を招いてくださった鳥取の方のコーディネートのもと、長い間、島根原発に反対してきた地元の方たちが案内してくださいました。
あけて8日には午後から境港市民会館で講演にのぞみました。新聞の折り込みや、学校でのチラシの配布のお願いと実現など、幅広い宣伝を行ってきてくださったみなさんのご尽力のもと、実数で70名以上が集まってくださいました。
境港市の人口が34000人弱であることを考えたとき、とても大きな成果だったと思えます。また境港市の防災課の方々や、鳥取県会議員さん、境港市、米子市双方の市会議員さんなども多数、参加して下さいました。

今回はこの島根原発取材と、境港市での講演についてご報告したいと思います。

島根原発は島根県の県庁所在地の松江市に位置しています。全国で唯一、県庁所在地に立地している原発です。もともとは鹿島町に建てられたのですが、その後に鹿島町が松江市と合併したので県庁所在地への立地ということになったとのことです。
松江市から原発に向かう際に驚いたのはあまりにこの原発が人口密集地の近くに作られていることです。正確には日本の原発の第一号機である東海原発の方が、周辺の人口が多いそうですが、それでも県庁所在地のすぐそばにあるのは際立っています。
もちろん人口密度の低いところに建てれば良いと言うのでは断じてありませんが、それでも人口の多い現在の松江市内に原発があることの危険性をひしひしと感じざるをえませんでした。

しかもそこからお隣の鳥取県までもわずか20キロ。島根県に接する境港市の市役所まででも21.1キロしかありません。
その境港市には米子市を起点とするから境線が運行されています。米子駅の「れい番線」から出発して終点が境港駅になりますが、現在は鬼太郎ワールドの入り口で、走っているのは「鬼太郎列車」「ねこ娘列車」「ねずみ男列車」「目玉おやじ列車」です。
境港駅からは「水木しげるロード」が続き、辿っていくと「水木しげる記念館」に至ります。たくさんの妖怪の大小の銅像を楽しみながら歩けるのですが、その記念館までも島根原発からほぼ21キロしかないのです。
僕も講演の前日に宿泊したホテルから境線の駅に出て「目玉おやじ列車」に乗り、水木しげるロードを記念館まで辿り、見学をしてから会場に向かったのですが、終始、「妖怪たちは原発をどう捉えているのだろう」との思いが消えませんでした。 (さらに…)