Home > 「明日に向けて」
2013.04.13

明日に向けて(656)福島原発汚染水漏れの考察(3)・・・隠されているトリチウムの危険性

守田です。(20130413 22:00)

福島原発汚染水漏れ事故の考察の3回目です。今回はトリチウム問題を取り上げたいと思いますが、まずは前回の記事に対して、みきさんという方からいただいたコメントをご紹介します。

***

力強い記事の連投ありがとうございます。
汚染水漏れが事前に把握されていたのでは、というご指摘はその通りと思います。
最初に汚染水漏れが報じられた時、私にしては珍しく、東電の真夜中の「緊急会見」を見ていましたが、その時、東電側から用意周到に「報道向け資料」が配布されたからです。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130406_01-j.pdf「緊急会見を開く」と第一報が入ってわずか1時間でした。

今後、汚染水の海洋投棄容認の動きに誘導する意図があるのではないかというご指摘にもうなづけます。
読売新聞の社説も含め、許しがたいことばかりです。

***

みきさんはここで東電の会見の不自然さを指摘しています。ぜひ東電が報道向けに配った資料をご覧下さい。汚染水問題が明らかになり、「緊急会見を開く」と第一報が入ってわずか1時間後に出されたものがこれです。
どうみてもたっぷりと時間をかけ、用意周到に作られています。汚染水漏れを発見した直後にこれだけの報告書が準備できたと考えるのはあまりに不自然です。
みきさんも「今後、汚染水の海洋投棄容認の動きに誘導する意図があるのではないかというご指摘にもうなづけます」と書いてくださっていますが、こうした可能性はやはり大きいと言えそうです。 (さらに…)

2013.02.16

明日に向けて(626)危険な原子力の夢=核融合発電のための重水素実験に反対します!

守田です。(20130216 21:00)

14日に、多治見市に、「核融合科学研究所周辺環境の保全等に関する協定書等の締結および重水素実験に反対」する意見書を提出しました。今回はこのことについて書きたいと思いますが、あらかじめお断りしておくと、僕はまだ核融合の仕組みと危険性について、十分な把握ができてるとは思っていません。
それでも多治見市が応募したパブリックコメントを無視するわけにいかなかったので時間の許す範囲での批判を試みました。まだまだ不十分な理解でしかありませんが、みなさんと一緒に考えていくためにも、今回のコメント作成で学んだことを書いておこうと思います。

危険な原子力の夢=核融合発電のための重水素実験に反対します!

核融合発電の仕組み

核融合発電とは、核分裂によってエネルギーを得るのとは反対に、原子と原子がぶつかって融合するときに出るエネルギーを使うものです。これでお湯を沸かしタービンを回して発電する。お湯を沸かしてからは原発と同じです。ただし核分裂を応用する原発では、燃料のウランやプルトニウムも、これが分裂して生成される物質も、ともに放射性物質であって放射能汚染が避けられないことに対し、原子と原子の融合では、放射性物質が発生せず「クリーンなエネルギーを得られる」というのが開発側の謳い文句です。
しかし核融合が実際に実用されているのは水爆のみ。なぜかというと原子を核融合させるためには、超高温状態を作らなければならないのですが、これがとても難しくて技術がおいついていないからです。なにせ最低でも1億度前後のとんでもない状態(気体とも違い、「プラズマ」状態と呼ばれます)を作らなくてはなりません。たかだかお湯を沸かすのに、なんで1億度以上の場を作らなくてはならないのかという疑問が真っ先に生じますが、とりあえずそれは横において話を先に進めます。 (さらに…)